胃腸にくる風邪

胃腸にくる風邪の症状をもつ方が増えてきました。吐き気や嘔吐・腹痛・下痢などの症状に伴い、他の風邪と同じような呼吸器症状があります。こういう場合には「藿香正気散」がピッタリあいます。また、かぜの薬の副作用で胃腸の調子を崩してしまうことがあります。 一般の風邪薬には、解熱剤や消炎剤のように熱をとる成分が入っているため、胃腸の働きに影響を与え、消化吸収能力が低下してしまうのです。こういう場合は、脾胃を温める作用をもつ「安中散」が良いでしょう。

また、風邪薬を必要としない症状があって急に気持ち悪いという人もいます。このような人には柴胡桂枝湯があいます。

同じ病後でも、熱病や慢性病のあとでお腹は空いているのに食べられない、ゲップや胸やけがある、のどが渇く、舌が赤く潤いが少ないという症状が出たときは、胃が乾いた状態になっていると考えられますので、「麦門冬湯」で胃を潤し、正常な働きを促します。
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# by mkkiri | 2013-10-24 11:01 | 感冒

冷えによる胃腸病

冷え症の人やお年寄りに多い腹痛はからだを温め胃腸の働きを高めて治す

近年大人気の「金時しょうが」のサプリメント。体をあたためるサプリとしては最高。しかし、長期にわたって使用するには、高麗人参や枸杞など補益薬を併用しながら使用します。温経散寒薬や補陽薬などの漢方処方と併用するとすばらしいものがあります。

冷え症の人や老化や慢性病などが原因で脾胃の働きのおとろえた状態が長びくと、全身を温める「腎」の働きもおとろえます。体内が冷えて、気や血の流れが悪くなるので、へそのまわりを中心に、しくしくした痛みと脹りが続きます。
 このような「脾腎陽虚」の腹痛は、温めたりさすると痛みがやわらぎ、疲れやすい・倦怠感・寒がる・手足の冷え・下痢気味・舌が淡白色で薄く白い苔がつく・弱く遅い脈などの症状をともなます。
 治療は、脾胃の働きを補って元気をつけるとともに、全身を温めて痛みを止める「十全大補湯」や「鹿茸大補湯」などで行います。
強い冷えをともなう腹痛はからだを温めて治します。

 からだの冷えやすい人が、大きな病気をわずらったり年をとると、体内で生まれた冷えや、有害な冷たい水分によって気や血の流れが悪くなり、腹痛がおこります。
 このような「肝腎虚寒」の腹痛のうち、主に腎のおとろえが原因でおこる慢性の腹痛は、下腹部の中央が痛みます。
 下腹部が真夏でも氷のように冷たく感じられ、寒がる・手足の冷え・唇の色が悪い・尿が透明で量が多く切れにくい・舌が淡い色になって水分の多い白い苔がつく弱い脈あるいは大きく浮いて力のない脈(冷たい水分が停滞しているときは、弦を張ったような脈)、といった症状をともないます。
 治療は、腎の働きを高めからだを温める「八味地黄丸」や「牛車腎気丸」に「人参湯」を合わせたもので行います。

 肝の働きがおとろえて冷えが強くなると、下腹部の両側、特に左側がくり返し痛みます。
 さすったり、押さえると痛みがやわらぎ、嘔吐・水様便・だるくて力が入らない・寒がる・手足の冷え・舌が淡い色になる・細い弦を張ったような脈などの症状をともないます。
 この場合は、脾胃や肝を温めて冷えを除き、働きを高めて痛みを止める「呉茱萸湯」を使うといいでしょう。
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# by mkkiri | 2013-10-19 10:40 | 胃腸薬

慢性下痢と漢方薬

胃腸が弱く、すぐに下痢をしてしまう

ふだんから下痢を起こしやすく、疲れやすい、食後に眠くなる、顔がむくみやすい、尿が出にくいなどの症状がある場合は、脾胃の機能がもともと弱かったり、不摂生によって機能の低下を起こしていることが考えられます。排便は、出はじめは形があっても、あとは下痢になります。排便時の腹痛はないか、痛んでも軽度です。

 この場合は、ふだんから「六君子湯」や「参苓白朮散」で脾の機能を補っておくことがたいせつです。下痢が続くときには、「六君子湯平胃散」を合わせて使うとよいでしょう。また、同じような症状で、内臓下垂などがある人には「補中益気湯」が適しています。
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# by mkkiri | 2013-10-15 11:45 | 胃腸薬