人気ブログランキング | 話題のタグを見る

体を温める食材

和風スパイスとして有名な唐辛子、しょうが、胡椒は体を温める作用があります。スパイスですから風味がよく、少量使うことで食欲が増します。
羊の肉は臭いを嫌う人が多いようですが、中国では「女性の肉」とういう意味があり、産後の体力回復や婦人病の食養、体を温める食材として使われています。

ニラは根を取らない限り次々に伸びる強い野菜で、ビタミン・ミネラル類に富み胃腸を温め内臓の調子を整えます。
# by mkkiri | 2013-12-10 11:13 | 冷え症

しもやけ対策は漢方薬

冬の生活としもやけ
 しもやけは、寒冷によって起こる症状です。そのため、寒い日も外で遊ぶことが多い子どもや、寒い地域に住む人に特に多いと思われがちですが、実際には若い女性などにもよくみられます。これは、寒い冬に薄着をしたり、熱帯産の果物や生野菜、刺身など、からだを冷やす食べ物を食べる習慣があることと関係があります。このような生活を続けていると、血の流れが悪くなったり、陽気が不足する原因となり、しもやけになる可能性が高くなります。
 しもやけを予防するためには、衣食住すべての面で防寒対策をとることが必要です。また、すでに体質的に問題が起こっている場合には、秋に入ってから漢方薬を服みはじめるのもよい方法です。

からだを温める原動力である陽気が不足すると、手足や下半身が冷えやすいという症状が現れます。気血のめぐりも悪くなり、少しの寒さでもしもやけができやすくなります。
 この場合は、まず不足している陽気を補うために、秋に入ってから「八味地黄丸」を服みはじめるとよいでしょう。寒くなったら「麻黄附子細辛湯」などを併用して、寒邪の侵入を防ぎます。靴下や手袋など、防寒の備えも必要です
# by mkkiri | 2013-11-06 11:18 | 冷え症

食欲不振は、消化器の働きがおとろえておこる

「空腹感がない」「味がしない」「少ししか食べられない」「少し食べるとすぐ満腹になる」・・・。食欲不振にはさまざまな表現があります。からだの異常のすべてが食欲不振の原因となります。

食欲不振は、消化器の働きがおとろえておこる

 中医学では、食欲不振は、飲食物を消化吸収する「脾胃」の働きが低下したり失調するためにおこると考えます。 「胃」は、飲食物を受け入れ、消化して、生命活動にかかせない滋養物質である「水穀の精微」をつくります。また、消化した残りかすである「濁」を小腸や大腸におくる「降濁」も胃の働きです。
 「脾」は、胃でつくられた滋養物質を吸収して上昇させ、全身におくる「昇清」という働きをもっています。
 このように、上昇と下降という正反対の働きをもつ脾と胃が協調し統一して活動していれば、食欲がわき、おいしく食べられます。
 しかし、一方の働きが低下すると、もう一方の働きも低下します。例えば、脾の昇清が低下すると、胃の降濁が上に逆流したり、昇清が低下して降濁だけが働く「昇降失調」の状態となり、さまざまな障害がおこるため、食欲が不振になります。

原因を的確にとらえて治療を行うことがたいせつです。

おとろえた消化器の働きを回復する
もともと胃腸が弱かったり、病気による消耗・老化・心労や過労が重なったりくり返すと、脾胃の働きがおとろえて食欲がなくなり、まったく空腹感がなくなることもあります。
 このような脾胃気虚の状態では、食後の胃の膨満感・少し食べただけで吐き気をもよおす・泥状便~水様便・息切れ・疲労倦怠感・話すのがおっくう・舌の色が淡白・脈が緩やかで力がないといった、全身の虚弱症状が現れます。
治療には、脾胃の働きを高める「補中益気湯」を使います。また、吐き気があるときは「六君子湯」が効果的です。
さらに、「心」の滋養や潤いが不足する「心血虚」となって、不眠・動悸・驚きやすいなどの精神不安の症状もあるときは、脾胃の働きを補い気血をつくる力を高めて「気血両虚」を解消する「十全大補湯」や「加味帰脾湯」「人参養栄湯」を使うといいでしょう。
# by mkkiri | 2013-10-30 11:36 | 胃腸薬