薬効がきわめて高く、その姿が人の形に似ていることから、古来からさまざまな伝説が生まれていることでも知られています。
人参は中国では紀元前から不老長寿、万痛の薬として崇められ利用されていました。 中国で最も古い薬物書である「神農本草経」には、生薬や食物の中で最も高貴とされる「上薬」(命を養い、不老延命、長期に服用しても無害なもの) に分類されています。 こうした古来の書物や長い間の経験から、人参の薬効は「人参七効」としてまとめられ、現在に伝えられています。 食欲が増し、元気が出てきます。 人参の多彩な薬効の中で、疲れです。 漢方では、疲れや元気不足のことを気虚といいます。 気虚になると、さまざまな臓器の状態が衰えます。そのため食欲が衰えて疲れやすくなり、顔色が青白い、めまい、軟便・下痢気味、声が弱々しい…など〝元気不足″の症状が現われるようになります。 疲れは気虚の一つです。 人参は、失われたエネルギーの不足を解消し、疲れを癒します。食欲が増し、身体の元気が整ってきます。 人参の薬効についての研究も盛んに行われ、その作用も解明されつつありますが、最近では人参に対する人気が高まっています。 ①補記救脱(ほききゅうだつ)・・・・・・元気を増し、だるさを改善する。 ②益血復脈(えっけつふくみゃく)・・・・増血し、脈を正常にする。 ③養心安神(ようしんあんしん)・・・・・鎮静作用。 ④生津止渇(しょうしんしかつ)・・・・・身体に潤いを与え、口渇等を治す。 ⑤補肺定喘(ほはいていぜん)・・・・・・肺を強め、せきを止める。 ⑥健脾止瀉(けんぴししゃ)・・・・・・・胃腸を健全にし、不痢を止める。 ⑦托毒合瘡(たくどくごうそう)・・・・・身体を解毒し、湿疹等を改善する。 #
by mkkiri
| 2014-01-06 15:36
| 漢方薬
寒くなりますとお子様の夜尿症の相談が増えてきます。
乳幼児を過ぎると、膀胱やホルモン機能が徐々に発達し自分の意志で排尿をコントロールすることができるものですが5歳~6歳になってもおねしょをすることを夜尿症といいます。 夜尿症は腎臓や膀胱などに器質的な障害がある場合もありますが、大部分は心や精神の病とされ、病院では親に対してのカウンセリングが中心に行われます。 夜尿症は漢方の得意分野でもありますが証をとりにくい子供の病気ですのでおねしょの仕方。子供の性格や発育状況などから判断して、胃腸虚弱型・ストレス・発育不良型の三タイプに分けて治療します。 次回はこの三タイプについて解説したいと思います。 #
by mkkiri
| 2013-12-24 14:51
| 漢方薬
胡麻は紀元前3000年以上も前から健康食品として使用されていて、最近では抗酸化食品として脚光を浴び老化防止、抹消の血行を改善させます。
当帰はセリ科のトウキの根を乾燥させたもので、昔、重い婦人病になり夫に逃げられた妻が神のお告げでこの根を食べたところすっかり回復、夫が戻ってきた事から帰ってきて当然と言うことから名付けられたそうです。 ヨモギや紅花、クコの実、桂皮も冷え症に良い生薬です。いずれも煎じてお茶として飲んでも良いでしょう。尚、ヨモギはお灸のモグサにも使われますから温める作用の強い食物です。また、温めの柚子湯、ヨモギ湯。ミカン湯などに入りリラックスするのも効果的です。 冷えが強いと言うだけで特に症状がない人は良質なタンパク質や油脂類、ビタミン、ミネラル類をバランスよくとるように心がけ、積極的に体を動かして血液の循環をよくするようにすることが大切です。 #
by mkkiri
| 2013-12-17 11:17
| 冷え症
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