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坐骨神経痛と漢方

坐骨神経痛と漢方
坐骨神経は大腿部から足の先まで通っている、人体ではもっとも長い末梢神経で、下部は腓骨神経と脛骨神経に分かれています。坐骨神経痛はこの神経に沿って痛みが生じる神経痛で、症候性神経痛の代表です。中医学では、気血の運行をスムーズにする治療を行います。


竜胆瀉肝湯臀部や下肢の後面に焼けるような、持続性あるいは発作性の痛み、あるいは熱感やしびれを伴う脹痛、しばしば発熱、心煩、口渇などの症状を伴う痛みに使用します。肝・膀胱に熱があるために、血液が熱を持ち体の体液までもが熱をもちます。その為に、イライラしたり・残尿感・膀胱炎・目が赤い・不眠などの症状が出ます。竜胆草・黄ゴン・山梔子で肝の熱を冷まします。柴胡で自律神経を安定させます。沢瀉・木通・車前子で熱になっている水を尿として排泄させます。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)の詳細はナガエ薬局

五積散腰や下肢の持続性鈍痛、痛みは臀部から下肢の後面放散する。寒くなると増強し、温めると軽減する人の痛みに使用します。体質的に虚弱で寒冷および湿気に対して順応する力が乏しくなっています。そのために気温が急激に低下したとき、また急激に湿度が高くなったとき腰・下腹・下肢に冷汗や痛みをおぼえます。白朮・厚朴・陳皮・枳殻・甘草で胃に停滞している水分を取り除きます。当帰・川きゅう・芍薬で血の冷えを温め働きを増し、造血をはかり貧血を改善します。桔梗・麻黄・白朮・乾姜・桂皮はからだの冷えを温め、総合的に水分代謝・血液循環をよくし、臓器の機能を高め症状を緩和します。
五積散(ごしゃくさん)の詳細はナガエ薬局

冠脉通塞丸腰部から臀部や下肢の後側まで刺すように痛む。あるいは切れるような痛みがあり、圧痛もひどい痛みに使用します。活血祛瘀の桃仁・紅花・当帰・川芎・赤芍・牛膝で血瘀を除き、行気の柴胡・枳殻が活血を補助します。桔梗は上行で牛膝は下行に働き、効果を全身に効果を全身におよぼし、滋陰の生地黄と養血の当帰の配合により、祛瘀しても陰血を損傷せず、甘草は諸薬を調和します。血毒が原因と考えられる円形脱毛症に使用します。血の停滞である瘀血(オケツ)を改善しながら気血の流れを良くして頭皮まで血を循環させます。
冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)の詳細はナガエ薬局

疎経活血湯下肢のしびれ、夜間になると痛みがひどくて目が覚める。痛みが長引き治りにくい。腰部から臀部や下肢の後側まで刺すように痛む。あるいは切れるような痛みがあり、圧痛もひどい痛みに使用します。四肢のしびれ痛み、遊走性の痛み、軽度の浮腫、関節の運動障害に用いる漢方薬です。防風・羗活・威霊仙・牛膝・桃仁・竜胆は痛みを改善します。当帰・芍薬・地黄は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能を正常化させます。川きゅうは、血行を良くし栄養を全身に行きわたるようにします。
疎経活血湯(そけいかっけつとう)の詳細はナガエ薬局

杞菊地黄丸腰や下肢後面の傷み、しびれ、疲労によって痛みが誘発され、下肢のこわばり、腰や下肢の無力感、全身の疲労倦怠感などを伴う人に使用します。腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えやほてりや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。山茱萸(サンシュユ)は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くします。茯苓・沢瀉は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。枸杞子は滋養強壮・肝機能保護作用が報告されています。菊花は解熱作用・毛細血管抵抗性増強作用があります。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の詳細はナガエ薬局

牛車腎気丸腰や下肢後面の持続性の痛み、しびれ、腰や下肢の脱力感、四肢の冷え、寒がりなどを伴う人に使用します。腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。山茱萸(サンシュユ)は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くします。茯苓・沢瀉・牛膝・車前子は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。附子・桂皮で、体を温め冷えを改善します。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)の詳細はナガエ薬局
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by mkkiri | 2013-06-28 19:56 | 漢方薬

三叉神経と漢方

三叉神経痛と漢方三叉神経痛は、主として三叉神経に血管が密着して圧迫されるのが原因であることが明らかにされています。ときに腫瘍や脳動脈瘤による神経の圧迫、帯状疱疹の後遺症、多発性硬化症の症状などの場合もあります。


竜胆瀉肝湯
発作性に焼けるように痛む。情緒の変化により増悪する人に使用します。肝・膀胱に熱があるために、血液が熱を持ち体の体液までもが熱をもちます。その為に、イライラしたり・残尿感・膀胱炎・目が赤い・不眠などの症状が出ます。竜胆草・黄ゴン・山梔子で肝の熱を冷まします。柴胡で自律神経を安定させます。沢瀉・木通・車前子で熱になっている水を尿として排泄させます。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)の詳細はナガエ薬局

川芎茶調散
顔面に発作性の激痛、寒冷刺激により痛みが強くなり、温めると軽くなる人に使用します。頭痛やかぜの初期に用いる処方です。体表部から病邪が肌表・経絡・肌肉などに進入停滞したものを荊芥・防風・羌活・白芷・薄荷で除き、頭痛を改善します。
川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の詳細はナガエ薬局

冠脉通塞丸
三叉神経の領域が刺すように痛む。痛みの発作が頻発し、治りにくい、痛む場所が一定しており、押さえると痛みがひどくなる。活血祛瘀の桃仁・紅花・当帰・川芎・赤芍・牛膝で血瘀を除き、行気の柴胡・枳殻が活血を補助します。桔梗は上行で牛膝は下行に働き、効果を全身に効果を全身におよぼし、滋陰の生地黄と養血の当帰の配合により、祛瘀しても陰血を損傷せず、甘草は諸薬を調和します。血毒が原因と考えられる円形脱毛症に使用します。血の停滞である瘀血(オケツ)を改善しながら気血の流れを良くして頭皮まで血を循環させます。
冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)の詳細はナガエ薬局

半夏白朮天麻湯
顔面に発作性疼痛、しびれ、脹っている感じがあり、頭は重い、めまい、悪心、嘔吐、胸部や季肋部が脹って重苦しい、痰や唾を盛んに吐くなどの痛みに使用します。食欲が旺盛でよく食べ日頃から痰が多い人が回転性のめまいにかかったときにものすごくよくよく効きます。また、車酔いにもよく効きます。天麻と半夏・陳皮めまいを改善させます。黄耆・人参・白朮・茯苓・蒼朮・黄柏で胃腸の調子を整え吐き気などを押さえます。
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)の詳細はナガエ薬局

釣藤散
顔面に脹痛、筋肉のチック、しびれがみられる。いらいら、ほてり、のぼせ、顔面の潮熱、めまい、耳鳴り、煩悶、不眠、腰や下肢の脱力感などのある人に使用します。釣藤鈎、菊花は、鎮静・降庄作用があり時に目の充血 頭痛をやわらげます。
釣藤散(ちょうとうさん)の詳細はナガエ薬局

補中益気湯
顔面の痛みはひどくないが、なかなか治らない。疲れると痛みがひどくなり、休むと軽減する人に使用します。体力的に弱っている為に、疲労倦怠感が強く寝汗をかいたりします。胃腸の働きが悪い為に食欲不振や、空腹感がないなどの症状があります。人参・白朮は、血液の循環をよくして体力を回復させてくれます。白朮・陳皮とともに、胃腸の働きをよくしします。黄耆・当帰は、栄養を高め体の働きをよくします。柴胡・升麻で臓器の熱をさましながら胃腸の働きを整えます。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の詳細はナガエ薬局
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by mkkiri | 2013-06-21 11:01 | 漢方薬

更年期障害と漢方

更年期障害と漢方
更年期とは、女性の性成熟期から老年期に移行する過渡期で、この時期になると卵巣の機能が衰え、今まで順調だった月経が狂ってきたりします。やがて、エストロゲンの分泌が消失して月経がなくなります。これが閉経です。更年期障害とは、この閉経を中心としたその前後の数年間に起こる不定愁訴症候群で、ホットフラッシュ(顔やからだが急にほてる)、発汗、腰痛、うつ、疲れやすいといった症状がみられます。閉経年齢は平均52歳といわれますが、早い人は45歳ごろに閉経を迎え、遅い人では55歳ごろまで月経があります。したがって更年期障害が起こる年齢には個人差があります。中医学では、陰陽失調の改善をします。


桃核承気湯
気の巡りをよくする働きもあるので、月経時にイライラして怒りっぽくなるという人にも向いています。月経周期の乱れの治療にも、使われる漢方薬です。膀胱付近に熱が強いため、血の停滞を起こし血液循環が悪くなり、神経痛や腰痛・肩こりなどが起こります。また、熱のために便秘や神経興奮も起こり、いらいらなどの神経症状も起こります。桃仁・芒硝で血の熱を冷ますことにより、血の停滞をのぞき血液循環をよくします。甘草が働いて痛みや肩こり・冷えのぼせ・下腹部の抵抗圧痛を取り除きます。桂枝で神経興奮を静めていらいらなどの神経症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。月経痛が非常に強く、のぼせがあり、へその下に痛みを感じる、便秘がちな人に使用されます。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の詳細はナガエ薬局


柴胡加竜骨牡蛎湯
神経の高ぶり、精神不安が強いため、水分代謝が悪くなり、胸苦しさやイライラなどが起こり、眠れなくなります。竜骨・牡蛎は、腎の働きをととのえかつ沈静的に作用し胸や腹部の動悸を鎮めます。桂枝の興奮を引き下げる働きとともに神経の高ぶりを鎮め、イライラ・精神不安を取り除きます。柴胡で胸部の熱を冷まして胸苦しさを取ります。半夏・生姜・茯苓で水分代謝をよくします。大黄で大腸の熱を冷ますことによって眠れないという症状を緩和します。この漢方薬が合うタイプは腹力があり、へその上下で動脈の脈動を感じられるのが特徴です。胸部がつかえるような感じがして、みぞおちを押すと痛みがあります。下半身が重く感じられる人に用いると、症状が緩和されます。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の詳細はナガエ薬局


桂枝茯苓丸
血の熱の為に、血の停滞を起こし血液に循環が悪くなり、冷えのぼせの症状がでます。またもともとから血の循環が悪い人が、他の原因で血の停滞ができてしまい、なかなか治らずつらい症状が出ます。このような人によく使います。桃仁・牡丹皮は、血の熱を冷まして停滞している血の流れをよくします。桂枝・茯苓で皮膚表面の新陳代謝をよくし冷え・のぼせの症状を緩和します体力がある人で、頭痛、肩こり、冷えのぼせ、便秘、へその左脇に圧痛のある人に適しています。血の巡りを改善する駆瘀血剤の代表的な処方です。この漢方薬が合うタイプが適応する人は、のぼせがあるために顔色が赤く、ときには手足が冷え、便秘がちで肩がこるのが特徴です。この薬の合う人は、へその左斜め下付近を押すと、軽い抵抗と圧痛が認められます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の詳細はナガエ薬局


加味逍遥散
不定愁訴の多い場合に適応する処方で、精神・肉体の両面で効果を発揮します。生理前に胸が硬く張る人に使用します。冷えや・自律神経の乱れによって、ホルモンバランスが崩れ血流の循環も悪くなって、肝臓の働きが低下します。その為に便秘になったり、貧血・肩こりなどさまざまな症状が出てきます。山梔子・薄荷で自律神経を安定させます。柴胡で肝機能を高めます。当帰・芍薬・牡丹皮で、血液の働きを増すことによってホルモンバランスを整え、疲労倦怠・貧血・肩こり・便秘などの症状を改善します。不眠がちで、突然、寒けに襲われたり、食欲がなく、めまいや頭痛がすることがあります。
加味逍遥散(かみしょうようさん)の詳細はナガエ薬局


当帰芍薬散
生理前にむくんだり、胸が柔らかく張る人によく使用します。貧血・冷えの為、腎や膀胱付近の血液循環が悪くなりその働きが低下した為にむくみが生じます。当帰・川きゅうは血の冷えを温め造血をはかる働きを持っています。芍薬とともに血液の働きを増します。茯苓・白朮で冷えやむくみなどの原因となる体内の余分な水分を尿として流すことによりむくみを改善します。頭痛や耳鳴り、肩こり、腰痛などの症状にも効果があります。脈が弱くて、へその左下あたりに軽い抵抗と圧痛があることが、この薬の使用目標です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の詳細はナガエ薬局


桂枝加竜骨牡蛎湯
不眠、不安からのパニックを訴える人に適しています。気分がイライラして落ち着かないという症状のある人に用いられます。また、食欲がなく、頭痛や吐き気も確認できます。みぞおちやののどに何かがつかえているように感じる人に適合する処方です。この処方は元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わす人に気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。不眠や不安などがあり、気分がイライラして落ち着かない人に処方されます。極端に緊張しやすく、手やわきの下に汗をかくことが多い人に適しています。
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)の詳細はナガエ薬局
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by mkkiri | 2013-06-17 00:00 | 更年期障害

口内炎と漢方

口内炎と漢方
 口内炎とは、くちびるの内側や歯茎、舌などにただれや炎症ができ、痛みや腫れ、出血などを伴う状態のことをいいます。 口内炎は、大きく分けて「カタル性口内炎」と「アフタ性口内炎」に分けられます。 カタル性口内炎は、並びの悪い菌や虫歯、入れ歯などが口腔内の粘膜にあたったり、熱いものを食べてやけどをしたときなどの損傷や、歯磨きなどを十分にしていないなどの口腔内の衛生不良、体力の低下などが原因で起こります。中医学では、臓腑の熱が経絡を伝わって出ていると考えます。実熱、虚熱を見極めて治療します。


三黄瀉心湯
体力が充実している人で、頻繁に口内炎が出来るという人に使用されます。のぼせやすい、イライラする、便秘気味である、みぞおちのつかえ感があるなどの症状がこの薬を用いる目安とされています。口内炎のできる部位は舌先です。体内の熱が強い為、血液に熱を持ちその為に大腸の水分が少なくなって便の出が悪くなります。それとともに自律神経が不安定になり不眠になります。黄連・黄ごんは体内の熱を冷まし、みぞおちあたりのつかえや充血・炎症を静めます。大黄で便通をよくして自律神経の興奮を静め眠れないというう症状を緩和します。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)の詳細はナガエ薬局


茵蔯蒿湯
脂っこいもの・しつこいもの・消化しにくいもの・深酒などが原因で、肝臓や胃腸の熱が強くなって水分代謝や老廃物の代謝が悪くなり便秘や口内炎などの症状が出ます。消化管や内臓器の炎症があるために体内に熱を持っているために口が渇き、尿の量が少なくなったり、便秘したり、体がかゆくなったり、又口内粘膜が炎症をおこし痛みます。茵蔯蒿・山梔子・大黄は、胆汁の分泌と排泄を促進します。また、消炎、解熱、抗菌に働きます。大黄は、瀉下作用により糞便を除き、毒素の吸収を防ぎます。
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)の詳細はナガエ薬局


黄連解毒湯
体力がやや低下している人で、口内炎がよくできるような場合に適しています。顔がはてる、下痢しやすいなどの症状がこの薬を用いる目安とされています。舌先の赤い口内炎はこの処方がよく効きます。体内の熱が強い為、血液に熱を持ち血管が充血し炎症を起こしやすくなっていて、のぼせや胃部のつかえなどが起こります。また、熱のため強い神経興奮も生じ、めまい・たちくらみなども起こります。黄連・黄ごん・黄柏・山梔子で体内の熱を冷まし充血・炎症を鎮め、みぞおちあたりのつかえやのぼせを取り除きます。山梔子は特に神経興奮を静める働きを持ち、精神不安・イライラを鎮めめまいたちくらみなどの症状を緩和します。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)の詳細はナガエ薬局


温清飲
体力は中程度で、皮膚が乾燥しやすく、かゆみがある、のぼせなどがあり、肋骨の下部や腹直筋が緊張するなどの症状がある人に処方されます。頻繁に口内炎ができる人にも用いられます。瘀血を取り、血行をよくする漢方薬です。更年期障害や婦人の自律神経失調にともなう不安、不眠、のぼせなどの症状と出血傾向や生理の不順と生理痛、不安、不眠、のぼせなどの症状、子宮出血、月経が多いなどの症状を和らげます。また、皮膚症状としての熱感、かゆみ、分泌物などの症状を和らげます。黄連解毒湯で血熱を冷まし、四物湯で血の栄養を補います。
温清飲(うんせいいん)の詳細はナガエ薬局


半夏瀉心湯
体力がなく、神経質でストレスが胃腸に影響するというような人の口内炎に用いられます。食べたものがみぞおちにつかえる感じがする、下痢をしやすいなどの症状がある人にも選択されます。食べ過ぎ・飲み過ぎのため、あるいはそれに神経的なものが加わったために、みぞおちのあたりがつかえたりします。半夏は、自律神経を安定させます。生姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。黄連・黄ごんは、胃の炎症を鎮める働きをもっています。黄連・黄ごんは人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、眠れないという症状を緩和していきます。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)の詳細はナガエ薬局


柴胡桂枝乾姜湯
体が弱く体液が不足したため、のどが乾き尿の出も悪くなります。腎にも影響が出ていて、神経興奮が起こり胸苦しさや精神不安・めまい・たちくらみなどが起こります。柴胡は肝機能を高め解毒力を増す働きを持ちます。柴胡・黄ごんで体内にこもった熱を冷まして、胸苦しさや疲労感を取り除きます。牡蛎・桂枝で神経興奮を静め動悸(腹部)などを取り除きます。生姜はからだの冷えを温めます。括呂根でのどの乾きを止めます。体力が弱く、疲れやすい、なかなか疲れが取れない、食欲不振、神経が過敏になっている、腹や足が冷えやすいといった人の口内炎に選択されます。胃腸の冷えを取り、体の内側から体力を回復させる効果があります。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)の詳細はナガエ薬局


黄連阿膠湯
冷え性でのぼせ気味で不眠傾向の方の鼻血、不眠症、カサカサした皮膚のかゆみに用います。阿膠・芍薬で腎に栄養を与えます。卵黄末で心臓に栄養を与え、冷えのぼせを改善させます。黄連・黄ごんで体内部の熱を冷まし、イライラや眠れないという症状を緩和します。口内炎が再発を繰り返し、なかなか良くならない場合に用いられます。不眠傾向、皮膚が荒れやすい、口臭がある、みぞおちの痞え感があるなどが使用目安になります。
黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)の詳細はナガエ薬局
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by mkkiri | 2013-06-10 00:01 | 漢方薬

高脂血症と漢方

高脂血症と漢方
血液中の脂質の量が異常に多い状態です。脂質は血液中では、リポたんぱくというかたちで血清の水分中に溶けこんだ状態になっているため、高脂血症は、別名高リポたんぱく血症とも呼ばれます。 血液中には、コレステロール、リン脂質、中性脂肪(トリグリセライド)、遊離脂肪酸という4種類の血清脂質が存在します。4種類のうち、コレステロールが多い状態を高コレステロール血症、中性脂肪が多い状態を高トリグリセライド血症といいます。両方が多い場合もあります。これらの血清脂質は、食べ物から吸収されたり、肝臓で合成されたのち、血液にのって全身に運ばれ、利用されます。この過程のどこかで支障が生じると、血液中にコレステロールや中性脂肪がふえすぎて、からだに悪影響を及ぼします。中医学では脾胃の昇降バランスを調節し痰湿のさばきをおこないます。


大柴胡湯
左右の肋骨の下に抵抗・庄痛があって胃がつかえた感じがし、便秘しやすいタイプで、耳鳴り、肩こり、痔などがある人に適しています。肝機能が低下しているため、アレルゲン(原因となるもの)に対して抵抗力が弱くなり、更に体内の毒素が停滞するため、炎症や化膿及び便秘・耳鳴りなどの症状が起こります。柴胡は肝機能を高め解毒力を増す働きを持ちます。黄ごん・枳実で体内にこもった熱を冷まして炎症・化膿を鎮め、胃部のつかえや胸苦しさ・肩こり・耳鳴りなどの症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。血色が良く、胃腸が丈夫な人向きの処方です。
大柴胡湯(だいさいことう)の詳細はナガエ薬局


柴胡加竜骨牡蛎湯
左右の肋骨の下に抵抗・圧痛があり、精神的に不安定で驚きやすく、イライラしがちといった場合に向いています。便秘がちな人に合う薬です。神経の高ぶり、精神不安が強いため、水分代謝が悪くなり、胸苦しさやイライラなどが起こり、眠れなくなります。竜骨・牡蛎は、腎の働きをととのえかつ沈静的に作用し胸や腹部の動悸を鎮めます。桂枝の興奮を引き下げる働きとともに神経の高ぶりを鎮め、イライラ・精神不安を取り除きます。柴胡で胸部の熱を冷まして胸苦しさを取ります。半夏・生姜・茯苓で水分代謝をよくします。大黄で大腸の熱を冷ますことによって眠れないという症状を緩和します。しばしば漢方の精神安定剤といわれます。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の詳細はナガエ薬局


桃核承気湯
膀胱付近に熱が強いため、血の停滞を起こし血液循環が悪くなり、神経痛や腰痛・肩こりなどが起こります。また、熱のために便秘や神経興奮も起こり、いらいらなどの神経症状も起こります。桃仁・芒硝で血の熱を冷ますことにより、血の停滞をのぞき血液循環をよくします。甘草が働いて痛みや肩こり・冷えのぼせ・下腹部の抵抗圧痛を取り除きます。桂枝で神経興奮を静めていらいらなどの神経症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。筋肉質でのぼせやすく、足腰が冷えて便秘がち、女性なら月経不順や子宮出血があるといった人に適した薬。この薬が合う人は、左の下腹部に触ると硬いものがあり、押すと痛みがあるはずです。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の詳細はナガエ薬局


防風通聖散
脂っこい食事・甘いものの過剰摂取に加え、その代謝がうまく行われない為に便秘し、特に腹部に脂肪が蓄積しやすくなります。大黄・甘草・芒硝で、便通をよくしながら体内に蓄積している老廃物を排泄します。荊芥・当帰・防風で、血液の循環をよくし、解毒を行い脂質の代謝をよくします。漢方のやせ薬といわれます。おなかに硬く脂肪のついた太鼓腹で赤ら顔、肩こりがあって、尿の量が少なく、常に便秘しているという「固太り」タイプ向きの薬です。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の詳細はナガエ薬局


桂枝茯苓丸
血の熱の為に、血の停滞を起こし血液に循環が悪くなり、冷えのぼせの症状がでます。またもともとから血の循環が悪い人が、他の原因で血の停滞ができてしまい、なかなか治らずつらい症状が出ます。このような人によく使います。桃仁・牡丹皮は、血の熱を冷まして停滞している血の流れをよくします。桂枝・茯苓で皮膚表面の新陳代謝をよくし冷え・のぼせの症状を緩和します。血の停滞(療血)を取る駆瘀血剤の代表で、めまい、頭痛、肩こり、便秘などの症状を目安に、冷え、のぼせのある人に用いられます。女性向きの処方とされていますが、もちろん男性にも有効です。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の詳細はナガエ薬局


当帰芍薬散
貧血・冷えの為、腎や膀胱付近の血液循環が悪くなりその働きが低下した為にむくみが生じます。当帰・川きゅうは血の冷えを温め造血をはかる働きを持っています。芍薬とともに血液の働きを増します。茯苓・白朮で冷えやむくみなどの原因となる体内の余分な水分を尿として流すことによりむくみを改善します。色白で貧血気味、動悸、立ちくらみが起こりやすく、足腰が冷えてむくみがあるといったタイプに用いられます。女性向きの処方で、この薬が合う人は月経が遅れがちの傾向があります。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の詳細はナガエ薬局


防已黄耆湯
からだの皮膚表面の働きが悪いため水分代謝がうまく行われず、体内の水分が停滞しそれがむくみとして現れたり関節に停滞したりします。防已・黄耆は皮膚表面に停滞している水分を取り除き皮膚表面の働きを助けます。生姜で消化器に停滞している水分を温め動きやすくします。白朮・甘草で消化器に滞った水を尿として流すことにより、水分代謝を改善し関節に水が集まるのを防ぎます。色白でぽっちゃりし、汗をかきやすい一方、尿の圭は少なくて下半身がむくみやすい“水太り”体質の人に向く薬です。ひざの関節に水がたまったり痛みが生じたりしがちなのも適応症です。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)の詳細はナガエ薬局
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by mkkiri | 2013-06-02 00:00 | 生活習慣病