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腎の病気はさまざまなところに影響する

腎を患うと、腎と密接な関係のあるからだの部位に症状が現れるだけではなく、ほかの臓器にも影響し、いくつかの病気を併発したような状態になることがあります。

その症状は、腎にどのような病変が起こったかによって異なります。

腎の病変は、
(1)精を含んだ水液の不足、(2))腎機能の低下、(3精を含んだ水液を温める力(火)の不足の3つに大きく分けることができます。
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by mkkiri | 2012-05-31 10:01 | 漢方薬

腎の病気と治療法

男性は8年周期女性は7年周期で「エイジング」がおきる

腎は生命活動そのものにかかわる臓器です。そのため、腎に問題が起こると、子供の場合は成長・発育の遅れ、成人の場合は老化という形で症状が現れます。

中医学では、男性は8年、女性は7年ごとにからだが変化すると考えます。最も健康な状態にあるのは、男性なら24歳から32歳まで、女性なら21歳から28歳までです。これらを過ぎるころから老化が始まるといえます。
このような自然現象としての老化は避けることができませんが、若いうちから現れる「老化現象」は、節制した生活を送ることによって、ある程度防ぐことができます。というのも、腎を患う原因には、食生活や性生活の不節制によるものが多いからです。
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by mkkiri | 2012-05-30 11:06 | 漢方薬

火と水がバランスを保ちながら働いている

腎は、水(「腎陰[じんいん]」)と火(「腎陽[じんよう]」)からなります。

腎陰は、精を含む水液です。腎陽は腎陰が正常にはたらくための原動力で、人間が生きていくためになくてはならないものです。

腎陰、特に精を温め、からだのあらゆる器官や組織を養うとともに、次代を繁殖するのが腎陽です。

陰と陽がペアになって互いに依存しあい、発展しあって初めて、腎が正常に機能するのです。
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by mkkiri | 2012-05-29 09:30 |

中枢神経や骨をつくる

腎精[じんせい]のもつ成長・発育のはたらきは、骨格を充実させ、「髄[ずい]」をつくります。

髄には脊髄と骨髄、脳髄があります。「脳は髄の集まるところであり、髄は精の通り道である」といわれるように、中枢神経の中心である脳のはたらきは、腎と密接な関係にあると考えられています。

そのほか歯や瞳、髪の毛、耳などとも関係が深いので、これらに現れる症状は腎に問題があることを表します。

このように、腎は、臓器としては腎臓にあたりますが、泌尿・生殖、内分泌や脳の部分的な機能をもっているのです。
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by mkkiri | 2012-05-28 09:32 |

生命のもとが蓄えられている

中医学では、「腎」には「精[せい]」を蓄える「蔵精[ぞうせい]」のはたらきがあると考えています。
「精」とは、私たちが先天的にもっている生命エネルギーの基本となる物質です。両親から授かった精は「先天の精」と呼ばれ、腎に蓄えられていますが、使われるうちに足りなくなってきます。

これを補うのが「後天の精」です。

後天の精は、脾胃[ひい]によって飲食物からつくられ、全身に送られますが、余った精は腎に蓄えられ、必要に応じて気や血[けつ]、水[すい]などに変えられて利用されます。

精は五臓すべてにありますが、中でも先天の精と後天の精からなる腎の精は、生殖や成長・発育・老化の根本となるので、からだの中で最も大切な物質と考えられています。

こうして先天の精が後天の精の補充を受けながら少しずつ増え、満ち足りた状態になると生殖能力が備わります。逆に年をとって精が足りなくなると老化が始まるわけです。
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by mkkiri | 2012-05-26 09:15 |

腎の働きと病気

腎の働き

体の水分をコントロールする要である

現代医学では、からだに取り入れられた食べものは、消化・吸収・代謝されたあと、動脈を通ってからだのすみずみに運ばれ、エネルギー源として利用されると考えます。その結果生まれた、必要のない物質や老廃物は、静脈に送られます。

腎臓は、不要になった物質や老廃物を静脈血から取り除く「フィルター」をもっています。ろ過された物質を尿として排出するのが腎臓の主なはたらきです。腎臓には、そのほか、からだの水分量や血圧を調節するはたらきなどもあります。

中医学では、「腎」は、からだの水液代謝のかなめと考えられています。飲食物から吸収された水液は「脾胃」から「肺」を通じて全身に送られるとともに、必要のない水液は「膀胱」から排出されますが、これらのはたらきをコントロールしているのが腎なのです。

しばらくの間 この腎について解説したいと思います。
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by mkkiri | 2012-05-25 09:12 |

臓腑はカバーしあう

五臓は、生まれたときから、弱い臓腑があると、他臓がこれをカバーします。
例として、生まれつき腎が弱いと末梢の血流が十分に流れず体が冷えます。体は血を末梢まで送ろうとして、心をさらに働かせ、心に負担をかけます。また、脾は、体を温めようとして、働きすぎて機能が衰えます。
五臓は。独立した働きをもちながら、同時に体という生体部分を構成しています。相生・相克関係を通じてかばいあったり、反発しあったりしています。

体が冷え情緒不安があり寝汗をかく心腎不交では、桂枝加竜骨牡蠣湯をよく使用します。

病気の状態が腎まで及んでいた場合は、八味地黄丸扶陽理中顆粒桂枝加竜骨牡蠣湯の併用を使用します。

この二つは臨床上とても多い症例で、寝汗の治療にはよく使用します。
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by mkkiri | 2012-05-19 09:43 | 漢方薬

中医学で言う五臓は、体の中でそれぞれの役目があります。腎

腎の生理機能

腎は生まれつきの清気を宿し生長・発育・生殖活動を支配支配します。

腎は成長のひとつである骨や骨髄・脳の発達をコントロールし、腎の盛衰は髪の毛にあらわれます。 腎が充実している人の髪は豊富で黒々として艶とコシがあり、腎が弱っている方は髪が薄い、細い、白髪、茶色、艶がない、すぐ抜ける、などの症状がよくみられます。

腎が病気になりますとつばが出てきます。腎の脈は舌に通じ舌からつばを分泌するようになります。
腎の衰えは耳にもあらわれ、前陰(生殖機能、排尿機能)や後陰(排便機能)にもあらわれます。 年齢不相応の精力減退、インポテンツや耳が遠い、耳鳴り、排尿困難、頻尿、尿の切れが悪い、失禁、便秘などは腎の衰えから来る場合が多いのです。

腎を調整する漢方薬
腎の実証には五苓散、膀胱の実証には猪苓湯を使用します。
腎の虚証には、六味丸八味丸知柏地黄丸杞菊地黄丸牛車腎気丸などを使用します。睾丸や子宮の冷えには当帰芍薬散を使用し、ほてりのある冷えには四物湯を用います。冷えがきついときは、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を使用します。
血の血滞である瘀血には、駆瘀血剤である桂枝茯苓丸桃核承気湯冠脉通塞丸などを使用します。
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by mkkiri | 2012-05-18 11:49 | 漢方薬

中医学で言う五臓は、体の中でそれぞれの役目があります。肝

肝の生理機能

肝は、気分や情緒を安定させ気血の運行をスムーズにさせます。

肝が病気になりますと、涙が出てきます。肝は目に窮をあけ、目から涙が分泌されるのです。

肝は血を蓄え、肝は疏泄を主ると言います。疏泄とは、滞らず伸びやかであることを指します。主とは管理、コントロールするという意味です。

肝は気の流通をよくし、情緒を安定させ、胆汁の分泌と排泄を調節します。気の流通がよいと内臓の働きや血液循環が順調に活動します。肝の疏泄作用が順調であれば精神は安定します。逆に過度や長期のストレスは肝の疏泄機能を失調させる原因となりイライラや情緒不安定を起こさせます。

胆汁は肝で作られ胆のうへ送られます。また、肝は筋肉や腱に大きく係わっていて肝血が不足すると筋は十分な栄養を受けることができずにケイレン、しびれ、ひきつけなどを起こします。また、肝血の状態は爪や目にも反映されます。肝血が不足すると爪が薄くなる、もろくなる、目の疲れ、かすみ、視力減退、乾燥感、しみる、などの症状が現れます。

肝を調整する漢方薬
柴胡剤である、大柴胡湯柴胡加龍骨牡蛎湯小柴胡湯柴胡桂枝湯逍遥散加味逍遥散などを使用します。

寝てるときに足がつる「こむら返り」等の症状も肝の病です。芍薬甘草湯を使用します。
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by mkkiri | 2012-05-17 09:52 | 漢方薬

中医学で言う五臓は、体の中でそれぞれの役目があります。脾

脾の生理機能

脾は、飲食物を消化吸収し血のもとを作ります。
脾は運化を主るといって、飲食物を消化し、人体に必要な精微物質に変化させ吸収し、全身に輸送します。全身の肌肉(皮膚に連なる肉のこと)は脾の運化によって生じた精微物質で滋養され十分に力を発達します。

脾は血を統摂し、 血を脈管内から漏れでないようにする働きがあります。口は飲食物を取り入れる入り口であり、脾の働きによって正常な味覚や食欲が起こります。逆に口が粘る、苦いなどの症状が起こる場合は脾の働きが低下している場合が考えられます。唇の状態も脾の様子を反映します。

脾が病気になりますとよだれが出てきます。脾は、口に窮をあけ口からよだれを分泌します。脾が弱い女性は、生理前や生理中眠くなります。

脾を調整する漢方薬
補剤である、補中益気湯加味帰脾湯人参養栄湯藿香正気散呉茱萸湯人参湯扶陽理中顆粒などを用います。
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by mkkiri | 2012-05-16 09:30 | 漢方薬