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乾癬と漢方

乾癬と漢方
皮膚の表面からやや盛り上がった、境界のはっきりした鮮紅色の斑の上に、雲母様と呼ばれる銀白色の厚いふけに似た皮膚の破片が付着した皮疹ができる病気が乾癬(かんせん)です。とくに、ひじやひざにできることが多く、欧米人に多いといわれていましたが、近年では日本でもふえる傾向にあります。原因は不明です。難治性の皮膚病で漢方薬の治療を求める患者さんが多い慢性病の一つです。乾癬の主な原因は「瘀血(おけつ)」と考えますので瘀血(おけつ)を取り除きながら気血津液の流れを改善してきれいな皮膚にしていきます。


桂枝茯苓丸
血の熱の為に、血の停滞を起こし血液に循環が悪くなり、冷えのぼせの症状がでます。またもともとから血の循環が悪い人が、他の原因で血の停滞ができてしまい、なかなか治らずつらい症状が出ます。瘀血があって、血色が悪い人に適しています。冷えのぼせ、肩こりなどがある方に適しています。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の詳細解説

桃核承気湯
下半身に乾癬がある人に適しています。便秘や月経痛、月経不順、下腹部の炎症などが使用目安になってきます。膀胱付近に熱が強いため、血の停滞を起こし血液循環が悪くなり、神経痛や腰痛・肩こりなどが起こります。また、熱のために便秘や神経興奮も起こり、いらいらなどの神経症状も起こります。桃仁・芒硝で血の熱を冷ますことにより、血の停滞をのぞき血液循環をよくします。甘草が働いて痛みや肩こり・冷えのぼせ・下腹部の抵抗圧痛を取り除きます。桂枝で神経興奮を静めていらいらなどの神経症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の詳細解説

冠脉通塞丸
血を動かす気と血が粘って濃くなっているために補血しながら瘀血をさばきます。この代表処方です。慢性化した乾癬は、瘀血を発生しますので補血し、気の流れをよくして血を動かし瘀血を改善します。活血祛瘀の桃仁・紅花・当帰・川芎・赤芍・牛膝で血瘀を除き、行気の柴胡・枳殻が活血を補助します。桔梗は上行で牛膝は下行に働き、効果を全身に効果を全身におよぼし、滋陰の生地黄と養血の当帰の配合により、祛瘀しても陰血を損傷せず、甘草は諸薬を調和します。血の停滞である瘀血(オケツ)を改善しながら気血の流れを良くして頭皮まで血を循環させます。
冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)の詳細解説

温清飲
更年期障害や婦人の自律神経失調にともなう不安、不眠、のぼせなどの症状と出血傾向や生理の不順と生理痛、不安、不眠、のぼせなどの症状、子宮出血、月経が多いなどの症状を和らげます。また、皮膚症状としての熱感、かゆみ、分泌物などの症状を和らげます。黄連解毒湯で血熱を冷まし、四物湯で血の栄養を補います。のぼせやすく皮膚が乾燥しやすい乾癬に使用します。皮膚の色つやが無い、浅黒い皮膚、肋骨の下をおすと軽い抵抗圧痛がある、のぼせ、手足のほてり、出血傾向などの症状が目安になります。
温清飲(うんせいいん)の詳細解説

消風散
痒みが強い乾癬に使用します。便秘がちでのどが乾くような人の、慢性化した皮膚疾患に適しています。湿疹・蕁麻疹は食物や化粧品などの外因的なもの、内臓機能の低下あるいは病変のため皮膚病にかかりやすい体質などの内因的なものが考えられます。そのために熱を持ち分泌物やかゆみなどの症状が現れます。地黄・当帰は血液の循環や働きをよくします。石膏で皮膚付近の熱を冷まします。石膏は知母とともにのどの乾きを止めます。防風・荊芥で解毒・敗毒を行います。苦参でただれを治してかゆみを和らげます。
消風散(しょうふうさん)の詳細解説

黄連阿膠湯
冷え症で不眠傾向にある慢性化した乾癬に使用します。比較的体力のない人で、冷え症、のぼせ、不眠傾向、鼻血、皮膚が乾燥しやすい、かゆみ、口臭、みぞおちの痞えなどが目標になります。冷え性でのぼせ気味で不眠傾向の方の鼻血、不眠症、カサカサした皮膚のかゆみに用います。阿膠・芍薬で腎に栄養を与えます。卵黄末で心臓に栄養を与え、冷えのぼせを改善させます。黄連・黄ごんで体内部の熱を冷まし、イライラや眠れないという症状を緩和します。
黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)の詳細解説
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by mkkiri | 2013-03-30 09:15 | 乾癬