カテゴリ:アレルギー性鼻炎( 2 )

花粉症に使用する漢方薬を紹介

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)頻繁にくしゃみをし、透明の鼻水がでて胃内停水があってのぼせの症状や頭痛、せき、水ぽい痰が出るような鼻炎の症状に使用します。効くけれど切れが今ひとつと感じるときは、回陽救逆を併用すると良いでしょう。小青竜湯と麻黄附子細辛湯の併用でもかまいません。桂皮は、閉じている皮膚の表面を開く働きがあります。麻黄と協力して、停滞している水を汗として出していきます。細辛・生姜で、消化器の水を温め動きやすくします。半夏・甘草・五味子で消化器に停滞した水を尿として流し、水分代謝を整えることによって、むくみを改善していきます。

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)体力中程度の人で、黄色の鼻汁が出て鼻づまりの強い場合に使用します。肩や首の後ろがこり、汗が出ず、頭痛が強いなどの症状に使います。アレルギー性鼻炎の他蓄膿症にも使用します。葛根で患部および筋肉の強ばりを緩めます。芍薬・川きゅうで血液の循環をよくし、肩こりや頭重などを緩和し炎症を鎮めます。辛夷は川きゅうとともにのぼせを下げて、新陳代謝をよくし鼻づまりを改善する働きがあります。

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)体力中程度の人で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状に使用します。熱っぽく、鼻水の色が濃い人、鼻の中が乾燥したような感じの人の鼻炎に使用します。辛夷は、鼻づまりをよくして頭痛をとめ、膿性鼻汁を軽減させます。知母・黄ゴン・山梔子・升麻・石膏は、いずれも消炎・解熱・抗菌作用をもち、炎症や化膿をしずめます。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)通年型の鼻炎に使用します。くしゃみ鼻水がでやすく、めまい、たちくらみがする場合に使用します。消化器に停滞した体内の水分が代謝が悪いために肺の方に集まり、それが鼻水や回転性のめまい動悸・頭痛などとなって現れてきます。茯苓・白朮・甘草で消化器に停滞している水分を尿として流します。桂枝で鼻水やめまい・動悸・頭痛などの症状を緩和します。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)虚弱な人、高齢者、病後や過労のために体力が落ちている人で、くしゃみ、鼻水がでると言ったアレルギー性鼻炎に使用します。微熱、寒気、手足の冷えがある人にはよく効きます。麻黄・附子で体を温めかぜの外邪を取り除きます。

(かいようきゅうぎゃく)冷えの体質改善薬として幅広く使用します。アレルギー性鼻炎の治療に単独で使用することではなく、小青竜湯とあわせたり、苓桂朮甘湯とあわせたりして使用します。甘草・乾姜で肺と消化器を温めます。附子が加わることによって全身が温まります。
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by mkkiri | 2013-03-10 09:40 | アレルギー性鼻炎

花粉症と目の痒み

アレルギー反応によって、鼻水、鼻づまり、くしゃみの三大症状が起こり、鼻で呼吸ができなくなります。バランスのとれた食生活と十分な睡眠などによって体調をよくしておくことが大切です。 また予防法としては、原因となるアレルゲンに近づかないことにつきますが、現実的には完全排除は不可能です。脾肺を元気にしたり、自律神経のバランスを崩さないようにすることで、発症回数を減らしたり、症状を軽くすますようにします。

先日 調剤専門で仕事をしている薬剤師から相談がありました。

「毎年花粉症に悩んでいます。目が痒いのと鼻水で困っています。西洋薬を服用しての治療は眠くなり目薬を使用しないで鼻水と目の痒みを止めてください。」とお願いされました。

①「寒い」症状 くしゃみ・・・あり 鼻水・・・透明で水っぽい 鼻づまり・・・あまり強くない
②「熱い」症状 くしゃみ・・・あり 鼻水・・・白く粘っこい 鼻づまり・・・比較的強い これらはすべて肺の症状です。ただ、病気が長引いて慢性化した場合には、本当の原因が別にあると考えます。 
①の症状を示す人には、寒さや冷たいものを嫌う、手足が冷える、のどは渇かない、のどが渇いても温かいも のを欲しがるという特徴があります。このタイプは肺と腎に問題があります。 
②は、からだにたまった水陰が体温で温められたため、もともと寒性の水飲が熱性の水陰に変わって起こる 症状です。  「熱い」とはいっても、ウイルス性の感染症などと違って、高熱を出すようなことはなく、顔や目が赤くなる、目が痒くなる、のどが渇いて冷たいものを欲しがるといった、比較的おだやかな熱症状が特徴です。この場合は、肺と脾に問題があると考えられます。

目の痒みを伴う人は、ほとんどが②の人が多いようです。

相談を受けた薬剤師君は、日頃から軟便傾向で下痢をする事もあるようです。脾胃湿熱と考え、肝経の熱を冷まし湿熱をさばく治療を行いました。茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)を投与。服用後の効果に感激していました。
3月の11日より気温も上昇し花粉症も一気に症状が出始めました。
処方箋の患者も花粉症の人ばかりです。目の痒みの人は、茵蔯蒿湯茵陳五苓散で改善しています。
小青竜湯との併用でも効果が出ます。
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by mkkiri | 2013-03-09 16:34 | アレルギー性鼻炎