目の充血と漢方薬

目の充血と漢方薬

漢方では、眼は五臓六腑の精気の集まるところと言われています。臓器の働きの乱れが様々な症状として眼に出てきます。漢方治療では臓器の乱れを整え、症状の改善を行います。いくつかの薬方を紹介します。

三黄瀉心湯
イライラして体が熱いくらいほてる人の目の充血に使用します。体内の熱が強い為、血液に熱を持ち血管が充血し炎症を起こしやすくなっていて、のぼせや胃部のつかえなどが起こります。また、熱のため強い神経興奮も生じ、めまい・たちくらみなども起こります。黄連・黄ごん・黄柏・山梔子で体内の熱を冷まし充血・炎症を鎮め、みぞおちあたりのつかえやのぼせを取り除きます。山梔子は特に神経興奮を静める働きを持ち、精神不安・イライラを鎮めめまいたちくらみなどの症状を緩和します。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)の詳細はナガエ薬局

桃核承気湯
便秘がちで、顔色が赤黒く脂ぎってのぼせやすい人で、手足の冷え、肩こりなどの症状を伴う人の目が充血している時に使用します。膀胱付近に熱が強いため、血の停滞を起こし血液循環が悪くなり、神経痛や腰痛・肩こりなどが起こります。また、熱のために便秘や神経興奮も起こり、いらいらなどの神経症状も起こります。桃仁・芒硝で血の熱を冷ますことにより、血の停滞をのぞき血液循環をよくします。甘草が働いて痛みや肩こり・冷えのぼせ・下腹部の抵抗圧痛を取り除きます。桂枝で神経興奮を静めていらいらなどの神経症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の詳細はナガエ薬局

柴胡加竜骨牡蛎湯
神経の高ぶり、精神不安が強いため、水分代謝が悪くなり、胸苦しさやイライラなどが起こり、目が充血します。竜骨・牡蛎は、腎の働きをととのえかつ沈静的に作用し胸や腹部の動悸を鎮めます。桂枝の興奮を引き下げる働きとともに神経の高ぶりを鎮め、イライラ・精神不安を取り除きます。柴胡で胸部の熱を冷まして胸苦しさを取ります。半夏・生姜・茯苓で水分代謝をよくします。大黄で大腸の熱を冷ますことによって目の充血症状を緩和します。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の詳細はナガエ薬局

黄連解毒湯
体内の熱が強い為、血液に熱を持ち血管が充血し炎症を起こしやすくなっていて、目の充血症状が起こります。また、熱のため強い神経興奮も生じ、めまい・たちくらみなども起こります。黄連・黄ごん・黄柏・山梔子で体内の熱を冷まし充血・炎症を鎮め、みぞおちあたりのつかえやのぼせを取り除きます。山梔子は特に神経興奮を静める働きを持ち、精神不安・イライラを鎮めめまいたちくらみなどの症状を緩和します。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)の詳細はナガエ薬局

七物降下湯
顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢のしびれ感・筋肉のひきつりなどの血不足の症候と、のぼせ・ほてり・めまい・ふらつき・手足のふるえ・耳鳴などの症候をもなうものに使用します。高血圧に伴う随伴症状である、のぼせ、肩こり、耳なり、頭重に良く用います。また、目の充血にも使用します。当帰・芍薬・地黄・川芎は、体に栄養を与え釣藤鈎は、鎮痙、鎮静作用、軽い血圧降下作用があります。
七物降下湯(しちもつこうかとう)の詳細はナガエ薬局

杞菊地黄丸
ドライアイの症状や眼精疲労などの症状によって目が充血している人に使用します。腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えやほてりや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。山茱萸(サンシュユ)は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くします。茯苓・沢瀉は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。枸杞は肝臓に栄養を与え菊花は清熱効果によって目の充血を取り去ります。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の詳細はナガエ薬局

清上防風湯
顔に出来る炎症性の湿疹・にきび・吹き出物・目の充血に使用します。黄連・黄ごん・山梔子で充血を取ります。桔梗・防風・荊芥・川きゅうの総合作用によって体の上部の腫れを取り去ります。またこれらの生薬は、解熱・排毒の作用があります。連翹は、化濃を防ぎます。これらの生薬の協力を得て解毒・中和をはかり首から上の赤くて大きいにきび。吹き出物の症状を改善します。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)の詳細はナガエ薬局

苓桂朮甘湯
冷え症で腹部に振水音を感じる人のドライアイによる目の充血に使用します。消化器に停滞した体内の水分が代謝が悪いために肺の方に集まり、それが鼻水や回転性のめまい動悸・頭痛などとなって現れてきます。茯苓・白朮・甘草で消化器に停滞している水分を尿として流します。桂枝で鼻水やめまい・動悸・頭痛などの症状を緩和します。水分代謝を良くして、ドライアイを改善し目の充血を治します。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)の詳細はナガエ薬局

加味逍遥散
不定愁訴の多い人の目の充血に使用します。冷えや・自律神経の乱れによって、ホルモンバランスが崩れ血流の循環も悪くなって、肝臓の働きが低下します。その為に便秘になったり、貧血・肩こりなどさまざまな症状が出てきます。山梔子・薄荷で自律神経を安定させます。柴胡で肝機能を高めます。当帰・芍薬・牡丹皮で、血液の働きを増すことによってホルモンバランスを整え、疲労倦怠・貧血・肩こり・便秘などの症状を改善します。肝の熱を冷まし機能を改善して目の充血を治していきます。
加味逍遥散(かみしょうようさん)の詳細はナガエ薬局

桂枝加竜骨牡蛎湯
極端に緊張しやすく、手やわきの下に汗をかくことが多い人の眼精疲労や目の充血にに適しています。桂枝加竜骨牡蛎湯は元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わす人に気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。不眠や不安などがあり、気分がイライラして落ち着かない人に処方されます。
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)の詳細はナガエ薬局
[PR]
by mkkiri | 2013-07-29 09:58 | 漢方薬
<< めまいの治療によく使用する 漢方薬 みぞおちのつかえと漢方薬 >>