高血圧と漢方
血液は勢いをもって血管内を流れています。血液が流れるさい、血管にかかる圧力が血圧です。血液を全身に送り出すためには、心臓に一定の力(拍出力)が必要です。血圧は、心臓が1分間に送り出す血液の量(拍出量)、全身の末梢動脈における血液が流れにくいなどの条件(末梢血管抵抗)、大動脈の弾力、年齢や体格などに左右されています。血圧の調節は、主に自律神経と腎臓によってなされています。WHO(世界保健機関)による世界共通の定義では、収縮期血圧(最大血圧、最高血圧)が140mmHg未満、拡張期血圧(最小血圧、最低血圧)が90mmHg未満を正常血圧としています。収縮期血圧が160mmHg以上、または拡張期血圧が95mmHg以上が高血圧で、正常血圧と高血圧の中間が境界域高血圧です。中医学では、気血津液のバランスをとりながら陰陽の調節をしていきます。高血圧による随伴症の改善を行います。 黄連解毒湯 のぼせぎみでイライラがある人の高血圧症に向いています。めまい、耳鳴り、動悸、不眠、赤ら顔で鼻血が出やすいと言った症状もこの処方の使用目安になります。体内の熱が強い為、血液に熱を持ち血管が充血し炎症を起こしやすくなっていて、のぼせや胃部のつかえなどが起こります。また、熱のため強い神経興奮も生じ、めまい・たちくらみなども起こります。黄連・黄ごん・黄柏・山梔子で体内の熱を冷まし充血・炎症を鎮め、みぞおちあたりのつかえやのぼせを取り除きます。山梔子は特に神経興奮を静める働きを持ち、精神不安・イライラを鎮めめまいたちくらみなどの症状を緩和します。 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)の詳細はナガエ薬局 三黄瀉心湯 のばせ気味でイライラがある人に向く点は、黄連解毒湯と同じです。ただし、みぞおちのところが固くなっており、そこを押すと痛みがあり、便秘するというのが、この漢方薬を用するポイントになります。体内の熱が強い為、血液に熱を持ちその為に大腸の水分が少なくなって便の出が悪くなります。それとともに自律神経が不安定になり不眠になります。黄連・黄ごんは体内の熱を冷まし、みぞおちあたりのつかえや充血・炎症を静めます。大黄で便通をよくして自律神経の興奮を静め眠れないという症状を緩和します。 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)の詳細はナガエ薬局 柴胡加竜骨牡蛎湯 胸脇苦満と言って、肋骨のいちばん下の部分を指で下から押すと抵抗感と痛みがあり、頭痛、便秘傾向がある人で、特に不眠、不安感、イライラなどの神経症状がある場合に使われます。神経の高ぶり、精神不安が強いため、水分代謝が悪くなり、胸苦しさやイライラなどが起こり、眠れなくなります。竜骨・牡蛎は、腎の働きをととのえかつ沈静的に作用し胸や腹部の動悸を鎮めます。桂枝の興奮を引き下げる働きとともに神経の高ぶりを鎮め、イライラ・精神不安を取り除きます。柴胡で胸部の熱を冷まして胸苦しさを取ります。半夏・生姜・茯苓で水分代謝をよくします。大黄で大腸の熱を冷ますことによって眠れないという症状を緩和します。 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の詳細はナガエ薬局 大柴胡湯 胸脇苦満と言って、肋骨のいちばん下の部分を指で下から押すと抵抗感と痛みがあり、頭痛、便秘傾向のある人で、神経症状のない場合に使われます。上腹部に張りがあることも、この漢方薬を選ぶ目安になります。肝機能が低下しているため、アレルゲン(原因となるもの)に対して抵抗力が弱くなり、更に体内の毒素が停滞するため、炎症や化膿及び便秘・耳鳴りなどの症状が起こります。柴胡は肝機能を高め解毒力を増す働きを持ちます。黄ごん・枳実で体内にこもった熱を冷まして炎症・化膿を鎮め、胃部のつかえや胸苦しさ・肩こり・耳鳴りなどの症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。 大柴胡湯(だいさいことう)の詳細はナガエ薬局 防風通聖散 肥満している人で、特に太鼓腹であることが、この漢方薬を選ぶポイントになります。頭痛、肩こり、のぼせ、便秘などがある場合に使われます。脂っこい食事・甘いものの過剰摂取に加え、その代謝がうまく行われない為に便秘し、特に腹部に脂肪が蓄積しやすくなります。大黄・甘草・芒硝で、便通をよくしながら体内に蓄積している老廃物を排泄します。荊芥・当帰・防風で、血液の循環をよくし、解毒を行い脂質の代謝をよくします。 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)の詳細はナガエ薬局 七物降下湯 顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢のしびれ感・筋肉のひきつりなどの血不足の症候と、のぼせ・ほてり・めまい・ふらつき・手足のふるえ・耳鳴などの症候をもなうものに使用します。高血圧に伴う随伴症状である、のぼせ、肩こり、耳なり、頭重に良く用います。当帰・芍薬・地黄・川芎は、体に栄養を与え釣藤鈎は、鎮痙、鎮静作用、軽い血圧降下作用があります。腎臓病があり、最低血圧の高い人に適しています。頭痛、息切れ、顔色が悪い、疲れやすい、といった症状が、この漢方薬を選ふ目安になります。 七物降下湯(しちもつこうかとう)の詳細はナガエ薬局 釣藤散 神経質で、のぼせ症の人が高血圧の傾向や動脈硬化のために、後頚部から天頂にかけておこす頭痛で、耳鳴り、めまい、肩こり等の神経症状をともなうことが多くみられます。またこの頭痛は、あまり激しいものではなく、頭重に近い事が多く、目がさめた時から午前中におこり、起きて動いているといつの間にか忘れてしまうというような症状も比較的多くあります。釣藤鈎、菊花は、鎮静・降庄作用があり時に目の充血 頭痛をやわらげます。朝から午前中にかけて頭痛や頭重が起きやすく、気分が沈む、物忘れしやすい、めまいなどの症状がある人に向いています。 釣藤散(ちょうとうさん)の詳細はナガエ薬局 八味地黄丸 腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。山茱萸(サンシュユ)は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くします。茯苓・沢瀉は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。附子・桂皮で、体を温め冷えを改善します。胃は特こ弱くないが、足腰が弱くて疲れやす夜間にしばしば排尿する中年以降の人に向いています。 八味地黄丸(はちみじおうがん)の詳細はナガエ薬局
by mkkiri
| 2013-05-28 12:46
| 生活習慣病
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