月経前症候群(PMS)と漢方

月経前症候群(PMS)と漢方
月経が始まる7日以内に、不安やイライラ、怒り、うつなどの不快な自覚症状があらわれる状態です。これらの症状は月経開始後に自然に消失するのが特徴です。正確な原因は不明ですが、月経前の黄体期にホルモンの分泌が盛んになるなど、ホルモンのバランスがくずれることが原因と考えられています。このほか、精神的な要素や体質、環境などの複雑な要因が関与しているものとみられます。中医学では、気血を補ったり気血の流れをよくすることを行います。

桃核承気湯
気の巡りをよくする働きもあるので、月経時にイライラして怒りっぽくなるという人にも向いています。月経周期の乱れの治療にも、使われる漢方薬です。膀胱付近に熱が強いため、血の停滞を起こし血液循環が悪くなり、神経痛や腰痛・肩こりなどが起こります。また、熱のために便秘や神経興奮も起こり、いらいらなどの神経症状も起こります。桃仁・芒硝で血の熱を冷ますことにより、血の停滞をのぞき血液循環をよくします。甘草が働いて痛みや肩こり・冷えのぼせ・下腹部の抵抗圧痛を取り除きます。桂枝で神経興奮を静めていらいらなどの神経症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。頭痛や肩こり、便秘、のぼせがちと言った瘀血症状に加え、月経痛が非常に強く、のぼせがあり、へその下に痛みを感じる、便秘がちな人に使用されます。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の通販はナガエ薬局

柴胡加竜骨牡蛎湯
神経質なために肝を傷つけ肝の調節機能である肝の疏泄が悪くなり、生理前に気血のスピードが速まるために、月経前に情緒も含め体のバランスが崩れてきます。神経の高ぶり、精神不安が強いため、水分代謝が悪くなり、胸苦しさやイライラなどが起こり、眠れなくなります。竜骨・牡蛎は、腎の働きをととのえかつ沈静的に作用し胸や腹部の動悸を鎮めます。桂枝の興奮を引き下げる働きとともに神経の高ぶりを鎮め、イライラ・精神不安を取り除きます。柴胡で胸部の熱を冷まして胸苦しさを取ります。半夏・生姜・茯苓で水分代謝をよくします。大黄で大腸の熱を冷ますことによって眠れないという症状を緩和します。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)の通販はナガエ薬局

桂枝茯苓丸
体力がある人で、頭痛、肩こり、冷えのぼせ、便秘、へその左脇に圧痛のある人に適しています。血の巡りを改善する駆瘀血剤の代表的な処方です。下腹部に膨満感を感じ、頭痛や肩こり、のぼせなどがあるタイプの月経不順に向いている処方です。子宮筋腫や子宮内膜症など、器質性の月経困難症の治療にも比較的よく用いられます。冷えのぼせの代表的な処方です。もともとから血の循環が悪い人が、他の原因で血の停滞ができてしまい、なかなか治らずつらい症状が出ます。このような人によく使います。桃仁・牡丹皮は、血の熱を冷まして停滞している血の流れをよくします。桂枝・茯苓で皮膚表面の新陳代謝をよくし冷え・のぼせの症状を緩和します。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の通販はナガエ薬局

加味逍遥散
精神的なストレスが原因の月経不順に適しています。冷えやのぼせ、不定愁訴が多いことなども処方の目安です。上半身にはほてりがあるのに手足が冷たい、冷えのぽぜがあり、イライラしたり落ち込んだりと、気分の変化が激しいタイプの月経不順に適しています。ひどい肩こりや倦怠感に悩んでいる場合にも効果があります。生理前に胸が硬く張る人に使用します。冷えや・自律神経の乱れによって、ホルモンバランスが崩れ血流の循環も悪くなって、肝臓の働きが低下します。その為に便秘になったり、貧血・肩こりなどさまざまな症状が出てきます。山梔子・薄荷で自律神経を安定させます。柴胡で肝機能を高めます。当帰・芍薬・牡丹皮で、血液の働きを増すことによってホルモンバランスを整え、疲労倦怠・貧血・肩こり・便秘などの症状を改善します。
加味逍遥散(かみしょうようさん)の通販はナガエ薬局

当帰芍薬散
貧血・冷えの為、腎や膀胱付近の血液循環が悪くなりその働きが低下した為にむくみが生じます。当帰・川きゅうは血の冷えを温め造血をはかる働きを持っています。芍薬とともに血液の働きを増します。茯苓・白朮で冷えやむくみなどの原因となる体内の余分な水分を尿として流すことによりむくみを改善します。冷え症で疲れやすく、貧血気味という人に選択されます。頻尿やむくみなど冷えから起こる水の異常がある場合にも用いられます。生理前にむくんだり、胸が柔らかく張る人によく使用します。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の通販はナガエ薬局

桂枝加竜骨牡蠣湯
不眠、不安からのパニックを訴える人に適しています。へその辺りに動悸があることもこの薬を選択するポイントです。神経過敏で精神的ストレスに弱い、体力がなくて集中力が続かないといった症状がある場合に選択されます。虚弱体質の心の働きを安定させる作用があります。桂枝加竜骨牡蛎湯は元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わす人に気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。不眠や不安などがあり、気分がイライラして落ち着かない人に処方されます。極端に緊張しやすく、手やわきの下に汗をかくことが多い人に適しています。
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)の通販はナガエ薬局
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by mkkiri | 2013-05-11 12:25 | 漢方薬
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