強迫性障害と漢方

強迫性障害と漢方
強迫性障害は、患者自身も不合理であるとわかっていても、不快な考えが繰り返しわき起こり、それを打ち消すために、いろいろ行動をしなければ気持ちが治まらないと言う心の病です。中医学では心や肝の調整を行います。


柴胡加竜骨牡蛎湯
神経の高ぶり、精神不安が強いため、水分代謝が悪くなり、胸苦しさやイライラなどが起こり、眠れなくなります。竜骨・牡蛎は、腎の働きをととのえかつ沈静的に作用し胸や腹部の動悸を鎮めます。桂枝の興奮を引き下げる働きとともに神経の高ぶりを鎮め、イライラ・精神不安を取り除きます。柴胡で胸部の熱を冷まして胸苦しさを取ります。半夏・生姜・茯苓で水分代謝をよくします。大黄で大腸の熱を冷ますことによって眠れないという症状を緩和します。比較的体力がある人で、へその上下部分の動惇、強い胸脇苦満、便秘などがあり、気分がイライラする、寝つきが悪い、不安感があるなど、神経が過敏な人に向いています。肩こり、下半身がなんとなく重いなどの症状も、この薬を用いる目安となります。


桃核承気湯
膀胱付近に熱が強いため、血の停滞を起こし血液循環が悪くなり、神経痛や腰痛・肩こりなどが起こります。また、熱のために便秘や神経興奮も起こり、いらいらなどの神経症状も起こります。桃仁・芒硝で血の熱を冷ますことにより、血の停滞をのぞき血液循環をよくします。甘草が働いて痛みや肩こり・冷えのぼせ・下腹部の抵抗圧痛を取り除きます。桂枝で神経興奮を静めていらいらなどの神経症状を緩和します。大黄で腸の熱を冷まし、便通をよくします。

加味逍遥散
冷えや・自律神経の乱れによって、ホルモンバランスが崩れ血流の循環も悪くなって、肝臓の働きが低下します。その為に便秘になったり、貧血・肩こりなどさまざまな症状が出てきます。山梔子・薄荷で自律神経を安定させます。柴胡で肝機能を高めます。当帰・芍薬・牡丹皮で、血液の働きを増すことによってホルモンバランスを整え、疲労倦怠・貧血・肩こり・便秘などの症状を改善します。上半身にはほてりがあるのに手足が冷たい、背中が急に熱くなったかと思うと後になって冷える、軽い胸脇苦満がある、などの症状がある場合に用いられます。


抑肝散加陳皮半夏
頭痛・体が揺れる・筋肉がぴくぴくする(痙攣)ふるえるなどの症状に用います。釣藤と柴胡・川芎・当帰で肝臓に栄養を(補血)与え低下した働きを正常にしふるえを改善します。蒼朮・茯苓・甘草で消化器の働きを良くし血液の元になる食べ物の吸収を良くします。落ち着きがなく神経が高ぶりやすい人にあいます。、へその左上部に抵抗と圧痛、軽い胸脇苦満があり、おなかの力がやや軟弱な人で、イライラしやすい、落ち着きがない、神経が高ぶりやすい、といった症状がある場合に用いられます。


苓桂朮甘湯
消化器に停滞した体内の水分が代謝が悪いために肺の方に集まり、それが鼻水や回転性のめまい動悸・頭痛などとなって現れてきます。茯苓・白朮・甘草で消化器に停滞している水分を尿として流します。桂枝で鼻水やめまい・動悸・頭痛などの症状を緩和します。へその上下部分に動悸があり、おなかの力がやや軟弱な人で、下腹部から何か突き上げてくるような感じがあり、みぞおちや胸がつかえて苦しくなる、といった症状に処方される薬です。


半夏厚朴湯
消化器に水分が停滞しているためからだの水分代謝が悪くなります。そのために自律神経が乱れのどのひっかかりや異物感・咳などとなって現れます。生姜で消化器の水分を温め動きやすくします。茯苓でその水を尿として流すことにより水分代謝をよくします。半夏・厚朴・蘇葉で自律神経を安定させ、のどのひっかかりや異物感およびそれに伴う咳などを鎮めます。消化器に水分が停滞しているためからだの水分代謝が悪くなります。そのために自律神経が乱れのどのひっかかりや異物感・咳などとなって現れます。


桂枝加竜骨牡蛎湯
桂枝加竜骨牡蛎湯は元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わす人に気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。
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by mkkiri | 2013-04-08 08:56 | メンタル
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