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女性の不妊症と漢方薬治療は効果があります

血と女性不妊

「女性の先天は血」といわれます。女性特有の「月経・妊娠・養胎・分娩・授乳」という機能がスムーズに行われるためには、すべて血の働きが必要です。
また、『丹渓心法』(朱丹渓)には、「丹渓曰く、婦人の子なきは 多くは血少なきに 精を摂する能わず」と書かれています。

妊娠には、月経周期と月経血量が正常なことが重要です。特に、月経周期延長(遅れ)や月経血量の減少があれば、妊娠出来にくい状態になっていると考えます。ここでいう「月経血量の減少」とは、生理開始二日目までは正常だが、三日目以降少なくなるといった場合も含みます。

① 気血不足
先天的な虚弱体質や過労による気血不足や、脾胃虚弱による血の産生不足などにより気血が不足すると胞宮を養うことができないため不妊になります。
〔症状〕顔色につやがない、ふらつく、目のかすみ、爪がもろい、元気がない、舌質淡、月経周期の延長、経血量が少ない、経色淡
〔方剤〕人参養栄湯加味帰脾湯当帰芍薬散
② 寒凝血瘀
月経時は子宮口が開き、寒邪が侵入しやすくなります。冷えが入ると、寒の収引の性質で、経絡が収縮し血液の流れが悪くなり、子宮を養うことが出来なくなり不妊になります。
〔症状〕下腹部が冷えて痛む、経血暗(黒豆汁のよう)、血塊がある、月経周期の延長、無月経
〔方剤〕温経湯
温経散寒・養血祛瘀の代表的方剤「温経湯」本方は、衝任虚寒・瘀血阻滞による不妊や月経異常に用いられる代表的方剤である。衝脈は血海であり任脈は胞胎を主るといわれ、月経や妊娠と密接な関係がある。温経散寒の呉茱萸・桂枝が主薬で、他に養血活血の当帰・芍薬・川芎などが配合されている。

不妊症の詳細解説は家庭の中医学・・・・・・女性不妊症の漢方治療と漢方薬
by mkkiri | 2012-06-23 10:20 | 不妊症と漢方薬
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