温める力を補う八味丸

冷たいものや寒いところを嫌う、 寒がりで夏でも厚着をしている、尿の色が透明に近い、四肢が冷えるといった症状が現れている場合には、腎の温める力が不足し、水分を正常に気化することができない状態と考えられるため、「八味丸」という薬で腎を温めるようにします。

これは、六味丸に桂皮[けいひ]・附子[ぶし]という温める作用をもつ生薬を加えたもので、水や精を補いながら温め、腎全体の機能を高めることを目的とした薬です。

老化現象全般に使える薬ですが、尿量が極端に減って水分が体内に滞り、むくみなどを起こしている場合には、余った水を正常に排泄させる力が強い「牛車腎気丸[ごしゃじんきがん]」を使うようにします。

また、八味丸の適応症状に加えて、冷えの症状が強く、元気がない、疲れやすいなど、全身の症状が現れているときには、腎全体の機能が低下していることも考えられます。この場合は「右帰飲[うきいん]」や「右帰丸[うきがん]」などで、温める力と精をつくりだす力を補います。
by mkkiri | 2012-06-07 09:16 |
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